ちょっと前に、一グラム5千円以上していたプラチナ価格が、今年になってから3千円の前半まで下がっています。
昨年の1月と比べると30%前後の下落です。
金価格は。あまり下がっていません。
同時期で大体15%ぐらいの下落で、ドルベースでも20%近くプラチナのほうが価格が安くなっています。
日本円だと、1グラムあたりで、プラチナが3千円の前半、金が4千円の前半ぐらいの価格になっています。
日本では昔からジュエリーにつかう地金として、プラチナが高級品とされていました。
金に比べて値段が高かったことが一番の理由だと思いますが、地金の色が金に比べて落ち着いた灰白色だったことも、日本人の好みにあったのかも知れません。
(*一般に流通しているプラチナジュエリーは、ほとんど表面処理をしているので、プラチナの地肌の色とは少し違うことが多いです)
このまま、プラチナの価格が下がって、2千円台になると、ジュエリーもいろいろバリエーションが増えるのではないでしょうか。
ジュエリーを作る場合、少なくとも、3〜4グラム程度地金を使わないと、そこそこボリュームが出てこないように思います。
今の金価格だと、1グラム4千円として、3〜4グラムの地金を使えば、素材だけで、1万2千円から1万6千円します。 それが、プラチナであれば、9千円から1万円ぐらいですみます。 素材の段階でこの差は大きなものです。
プラチナは、金に比べて少し柔らかいという話もありますが、最近では、Pt950で硬度も18金と同じか、それ以上というプラチナも開発されています。 例えば、 ジュエリーの街甲府が、産地ブランドとして売りだしている、Koo-FuuというPt950の地金があります。
ブライダルマーケットでは、プラチナは根強い人気を持っています。
このような洗練されたプラチナ地金を使って、金に比べてボリュームのあるブライダルジュエリーなどが展開できないでしょうか。
プ
ラチナは白色金属光沢なので、金に比べるとちょっと冷たい感じがします。 そこで、たとえば少し金をポイントに使うとか、あるいは、もっと面白く、レイン
ボーカラーのチタンと組み合わせるとか、プラチナ価格が下がってくれば、いろいろと新しいことが考えられるように思います。