2017年3月20日月曜日

宝石の産地

表示した地図の緑色の場所は、いろいろ宝石が採れるので知られた場所です。

ダイヤ、エメラルド、サファイア、ルビー、トルマリンやガーネット、アクアマリンなど。

色々な宝石が、緑色の場所から
産出します。
 国の名前を上げれば、 ブラジル
南部アフリカ諸国、インド、ミヤンマー
タイ、オーストラリア等々。

 では、なぜ、こんな場所から宝石が
採れるのか。
それは、地球の歴史に関係があります。

ヴェゲナーの大陸移動説によれば、大陸は、長い年月の間に、地球表面をフラフラ移動
するということです。
大昔、今の大陸はひとかたまりになっていて、約3億年前に、分裂しだしたのだそうです。




 左の地図は、その固まっていた大陸が、徐々に別れ
出した頃のイメージ図です。
まあ、私が切り貼りした地図なので、まったくいい加減
な地図ですが、大体の感じは掴めると思います。

 3億年ほど前に、アフリカ、ブラジル、オーストラリア、
インドといった国が徐々に分かれていったのが
判ります

つまり、今有名な宝石の産地は、この頃の、地球の裂け目の辺だったという話です。
宝石が出来るためには まず材料となる成分を高圧、高温で溶かし、それから、長い年月
をかけてゆっくり冷やしていくことが必要です。
この大陸の裂け目では、大きな地殻変動が起こります。
地下のマントルが地表を押し分け、マグマが地上に昇り、強い圧力と高い温度が生まれます。
そして、熱い蒸気の中に色々な成分を溶かしこんでいきます。
その後、気の遠くなるような長い年月をかけて、徐々に冷やされていく中で、融点や液化点
の違い、原子や分子の微妙な比重の差、その他の色々な偶然が重なり、宝石の結晶が
生まれてきます。

大昔に、大きな地殻変動があって、その後、比較的穏やかな時期が長く続いているような
地域で、地中深く出来上がった宝石が、地表に上がってくるような地殻変動や、風化作用など
があるような場所が、宝石のふるさとになるのです。

残念ながら我が日本は、宝石にとってはあまり良い条件ではないかもしれません。



とりあえず、真珠とか、ヒスイ、水晶あたりで頑張っていきましょう。