アフリカ南部、ジンバブエ共和国のムガベ大統領が、また凄い決断をされた
ようです。
1980年の独立以来、40年近く大統領職にあるムガベ大統領は、いろいろ
世界的な話題を振りまく政策を実行されていますが、今回は、ジンバブエの
全ダイヤモンド事業を国有化するということだそうです。
ジンバブエのダイヤモンド事業には、中国系の資本が入っているという話ですが、
国有化なんかやっちゃって、中国との仲は大丈夫なんでしょうか。
まあ、ジンバブエといえば、一部では、ご意見無用で、ブッチギリの爆走をやりがち
な国という評判がありますが、なかなか、やってくれる国だと思います。
まだ、つい10年ほど前、絵に描いたようなハイパーインフレが起こって、冗談の
ような高額紙幣が出回っていた国です。
その後、ジンバブエ国内では自国の紙幣が役に立たなくなり、アメリカドルか、
南アフリカランドで生活をしているという話でした。
そんなところに、昨年は中国の習近平国家主席が訪れ、中国元も、ジンバブエ
国内の流通紙幣の仲間入りをするような話もチラホラ聞こえていました。
それに、なんだか、大量の資金援助もするような話もありました。
それが、ここに来て、ダイヤモンド事業の国有化です。
中国との関係はどうなっちゃうのか。
それとも、中国が裏で全部取っちゃうんでしょうか。
ダイヤモンドは、地球の奥深く、高温高圧の中で出来上がるのだそうです。
そんなダイヤモンドは、地中奥深くのマグマが、地殻変動で地上に吹き出す時に、
地上に運び上げられるのだそうです。
この運び上げられる速度というのも、なかなか絶妙な速度が必要なようで、
遅くても、早くても、ダイヤモンドが壊れてしまうのだそうです。
そんなところから、ダイヤモンドが取れるのは、太古の昔、大きな地殻変動が
あったところで、しかも、現在は比較的地殻が安定しているような場所になります。
例えば、シベリアの高地、オーストラリアの砂漠、カナダの氷の下、ブラジルなど。
そして、アフリカ大陸も主要な産地になります。
特にアフリカ南部、ボツワナ、ジンバブエ、アンゴラ、南アフリカ、ナミビアなど。
アフリカ諸国で、世界のダイヤモンド産出量の半分以上を産出しています。
ジンバブエ一国でも、世界の産出量の7〜8%ほどになるという話もあります。
ジンバブエのダイヤモンドは、せっかく国有化するのですから、この際、安売りは
しないで、できるだけ大事に、高い値段で売ってくれると良いのですが、
はてさてどうなるか、しばらく興味が尽きません。